
稽古内容
柳心照智流の稽古は宗家・矢作訓一先生の指導概要に沿って行われます。稽古内容は居合、組太刀、試し切りの3つに大きく分けられ、これらを組み合わせることで柳心照智流の包括的かつ総合的な理解を促します。
居合
柳心照智流の居合の形は60以上あり、それぞれが異なる戦闘状況を想定した動きに設計されています。形稽古はそれぞれの戦闘状況下における仮想敵を意識した上で行われます。頭に描いた正しい身体の動き、正しい技の行使を身につける為、稽古中は常に対戦相手(仮想敵)の存在を念頭に置いておくことが大切です。なめらかで美しい体の動きで正確に刀を振り、確実に対戦相手(仮想敵)から身を守ることができるよう、日夜修行に励んでいます。

組太刀
組太刀稽古とは二人ペアで行われる、形のより実践的な稽古を指します。通常、組太刀稽古では木刀を使用しますが高段位の稽古では刃引きや真剣を使用することもあります。組太刀稽古を行うことで形稽古を通して培った技への理解を深め、また居合の単独稽古だけでは養うことのできない対戦相手との間合いや呼吸を学ぶことができます。

試し斬り
試し斬り稽古では真剣を使用するため指導員の厳密な監督の下、最大限安全に配慮して行います。通常、巻き藁または畳表と呼ばれる半畳または一畳分の畳表を巻きひもで縛ったものを使用しますが、稀に生の竹を斬ることもあります。流派によって試し斬りの手順が異なることもありますが、柳心照智流では実際に形稽古で学ぶ形を用いて試し斬りを行います。
